ひよこ日記 
(しょうとしゅん誕生からNICUを退院するまで)

平成10年3月23日
午前11時から帝王切開の手術が始まった。

午前11時38分 998gで第一子誕生。思ったより状態が良いとの事で出産したG病院で引き取ってもらえた。
午前11時39分 1285gで第二子誕生。K市の病院へ救急車で運ばれて行った。

午後4時半頃やっと私の意識が戻った。かなり長い時間意識が戻らなかった様だ。
病室に戻ると私の両親が待っていてくれた。私がなかなか病室に帰ってこないのでかなり心配していた様だ。
夫は赤ちゃん(第二子)に会いにK病院へ行ったきり戻って来ないという。
『大丈夫だろうか?赤ちゃんは無事だろうか?』心配で心配でたまらなかった。
午後6時頃だっただろうか・・・。やっと夫が帰ってきた。
赤ちゃんは無事との事で看護婦さんが撮ってくれたポラロイド写真(右下の写真)を持って来てくれた。
良かった。無事だったんだね。

先生が病室に来て『これからまだ山がありますから・・・。』
どうか2人とも無事に山を乗り越えて・・・!


  
第一子 翔太   第二子 瞬平
体重 998g
身長 36.5cm
胸囲 19.5cm
頭囲 26.0cm
体重 1285g
身長 40.2cm
胸囲 22.0cm
頭囲 29cm

       3月24日
昨日の夜から術後のお腹がかなり痛む。鎮痛剤でも痛みは全く治まらない。
今日しょうた(第一子)のポラロイド写真(左上の写真)をもらった。
夫は『おまえにそっくりだよ。』と、言ったけど、いやいや夫にうりふたつだ。
私も早く2人に会いたいな。


       3月25日
お昼から食事が出た。まだ、寝返りするのも辛い。
看護婦さんに『早く赤ちゃんに会いに行ける様頑張ってね。』と励まされた。頑張るぞ!

       3月26日
起き上がって食事が食べれるようになった。
今日まで付き添ってくれていた私の両親が帰って行った。遠くから来てくれてどうもありがとう。
これからは1人で頑張るからね。

しょうたと窓越しに対面した。

小さな小さな体を見て涙が溢れて止まらなかった。『ごめんね。こんなに小さく産んでしまって・・・。』

小児科の先生が病室まで来てくださった。
『赤ちゃんも頑張っているからお母さんはおっぱい頑張ってください。』と先生。
おっぱいが張ってくるようになった。明日から搾乳できるかな?


       3月27日
しょうたとNICUの中で対面した。

まだ車椅子だったのであまり近くには行けなかった。

おっぱいマッサージをしてもらった。
初めて搾乳をした。少しでも2人に母乳を飲ませてやりたい。
でも搾乳は難しい。いくら頑張ってもまだ少ししか母乳が出ない。

                       
       3月28日
今日しょうたに初めてさわった。

保育器の小さな窓から手を入れて人差し指でちょんちょんと突付いてみた。小さすぎて壊れてしまいそうだ。

外出許可をもらい
K病院までしゅんに会いに行った。
やっぱりしょうたとそっくりだ。少ししゅんの方がふっくらしてるかな?
元気そうで安心した。また会いに来るからね。

しゅんと初対面(K病院NICUにて)
     3月29日
友達が子供を連れてお祝いに来てくれた。とても素敵なお花どうもありがとう。病室が少し明るくなりました。
NICUの窓越しにしょうたに会ってもらった。『わ〜!シワシワのおじいさんみたい。』と友達の子供は素直な
感想。う〜ん、やっぱり子供は正直だねえ。たしかに、おじいちゃんみたいでとても可愛いとは言えないよね。