おっぱい
産まれてすぐに保育器の中に入ってしまった2人。
いくら泣いていても抱っこしてやる事も出来ません。
私に出来るのはおっぱいを搾る事だけ。
普通に大きく生まれて来た赤ちゃんはお母さんに抱かれ直接おっぱいを飲む事が出来ます。
お母さんのおっぱいも赤ちゃんが吸ってくれる事によってたくさん出てくる様になります。
でも保育器の中に入ってしまった赤ちゃんにはそれが出来ません。
その時の私が赤ちゃんにしてやれる事はおっぱいを搾る事だけでした。
3時間おきに一生懸命搾乳しました。
一滴でも多く2人に飲ませてやりたいと思いました。
小さく産んでしまった2人へのせめてもの償いだと思って…。
それでもやはり一度も吸ってもらった事のないおっぱいはなかなかたくさんは出て来ません。
おっぱいに良いというような物は進んで食べました。
子供達の事を思えばたくさん出るかな?と思って写真を見ながら搾乳しました。
直接おっぱいをやれるようになるのがいつになるかは予想も出来なかったけど
いつか来るその時までにおっぱいが出なくなるような事には絶対にしたくありませんでした。
どうしても2人に直接おっぱいを飲ませてやりたい飲んでもらいたかったのです。
一生懸命搾乳していたら胸に指の跡があざの様に残ってしまいました。
腕も腱鞘炎のような状態になってしまいました。
結局2人が保育器から出れたのは生まれてから40日近く経ってから。
直接おっぱいをあげる事が出来たのはそれからまた何日か経ってからでした。
小さな口で一生懸命吸いついて来たあの時の感動は今でも忘れる事が出来ません。
2人が退院して来るまでどうにかおっぱいを絶やさずにいる事が出来ました。
でも結局2人に充分な量のおっぱいは出ずミルクを足すしかありませんでした。
2人が普通に大きく生まれて来ていればおっぱいもたくさん出ていたのかなあ…なんて思う時もあります。
そんな想いがあるせいか「おっぱい出過ぎて困っちゃって。」なんていう言葉を聞くとちょっと胸が傷みます。
私だってがんばったんだぞ〜って思うけどもっとたくさん飲ませてやりたかったな…という気持ちもあるのかな…。