ドライブ

読み方 記憶容量
HD ハードディスク 〜80GB
FD フロッピーディスク 1.44MB
CD-ROM シーディーロム(光ディスク) 640MB(読み出しのみ)
ZIP ジップ(リムーバブルハードディスク) 100MB〜250MB
ORB オーブ(リムーバブルハードディスク) 2.2GB
MO エムオー(光磁気ディスク) 128MB〜1.3GB
CD-R/RW シーディーアール/アールダブル(光ディスク) 650〜700MB
1.3GB(特殊)

 このドライブの中に情報を書き込んだり読み出したりするのに人間が分かりやすい概念を持つ必要があります。記憶容量が大きくなるにつれ、データ量も膨大になっていきます。目的のデータを取り出すのも困難になると思われます。検索を使うのも良いでしょう。でも最初から大まかに分類できたら...。普段よく使うもの、あまり使わないものと分けられたら使い勝手も良くなるのではありませんか。

ファイルとフォルダ

 例えば、段ボール箱に20年分のハガキを入れて、その中から目的の一枚を取り出そうとすると苦労すると思います。簡単に見つけだそうとすると何かしらの管理が必要でしょう。

 段ボールに直接ハガキを入れるのでなく小箱に名前を付けてハガキを分けて入れれば探しやすくなるのではないでしょうか。まず、年度別にハガキを分け、次に年賀状、暑中見舞い、一般、親族、友人などと分類します。



 分類別のハガキを分類名の付いた小箱に入れ、それらを年度別に用意したやや大きめの箱に入れます。何年の年賀状で○○さんのハガキを探そうとしたとき、「何年」という名前の箱の中にある「年賀状」という名前の箱の中の「○○さんのハガキ」という風に場所を絞っていくことで短時間で見つけだすことが出来ます。

 このように分類し管理する概念からフォルダができました。以前、情報は紙に書いて管理されていました。この情報の書かれた書類がファイルと呼ばれています。また、ファイル(書類)は似たような内容のものをまとめておくことがあります。そのまとめておくものがバインダー、フォルダーと呼ばれています。

 その考え方をパソコンに取り入れ、取り扱うデータをファイルとし、その複数のファイルをまとめておく場所をフォルダとしています。
(ハガキがファイルに、小箱がフォルダに、段ボール箱がドライブに相当します。)

 パソコンで取り扱うデータには、プログラムデータ、文字データ、数値データなどがあります。プログラムデータのファイルをプログラムファイル、基本ソフト、アプリケーションソフト、単にソフトなどと呼び、文字データのファイルをテキストファイル、文書ファイルと呼んでいます。ちょっと特殊なのは数値データのファイルでバイナリデータファイルなどと呼ばれています。一般的にファイルと言ったときはそれら全体の事を指しています。


Windows系のファイルとフォルダ。

Windows系ファイル名のルール。

「test」の部分が主ファイル名で、ドット(点)の後ろの「jpg」が拡張子です。主ファイル名、ドット、拡張子を合わせた「test.jpg」がファイル名と呼ばれます。拡張子は基本的に半角3文字ですが、OS(オーエス/オペレーティング システム)がMS-DOSからWindowsになって文字数制限が少し緩められました。(index.htmlなどのように)

 拡張子は、ファイルの種類を表しています。上の「jpg」はJPEG(ジェーペグ)という保存形式の画像ファイルを意味しています。他にも画像ファイルはあり、「gif(ジフ)、tif(ティフ)、bmp(ビーエムピー)、pic(ピック)、png(ペング)、psd(ピーエスディー)」など、同じ画像ファイルでも保存形式の違いで拡張子が異なります。文書ファイルでは「txt(テキスト)、doc(ドキュ)、htm/html(エッチティーエム/エッチティーエムエル)」などが一般的です。

 買ってきたパソコンは、初期設定で拡張子の部分を隠して主ファイル名しか画面上に表示しません。乱雑になるとか、アイコンの形で補うなどとシステム開発者の思いこみで拡張子を隠してしまったようです。私は、かえって解りづらくしてしまったと感じています。拡張子によってこのファイルがどのソフトで使われているのか、自分が自由に加工できるファイルなのか、加工、消去するとパソコンが動かなくなるのか、などと判断しやすいと思います。アイコンの方が視覚的にアピールしやすいらしいですが、種類が多くなった場合、似たような形がある場合など誤判断で消去してしまう危険性も出てきます。そこで拡張子を表示することをお奨めします。


 Mac系には、拡張子はありません。拡張子に相当するものがリソースファイルとして存在し、多くの情報をファイルごとに記憶しています。その分、容量を消費してしまうのですが細かなサービスを提供しています。ファイルブラウザでファイルの種類(システム用、特定のアプリケーション用など)が表示されるので誤操作も少ない?かもしれません。(WinでもMacでも人が判断して操作することなので個人の性格が一番影響するでしょう。)



Windows系のファイル・フォルダの表示のされ方。

 スタートボタンをクリックしてメニューパレットを開き、「プログラム」−「エクスプローラ」を選択クリックします。
 エクスプローラが開いたら、マイコンピュータをクリックすると、右側にドライブが表示されます。

 赤で囲んだアイコンがドライブアイコンです。

 FD(A:)はフロッピーディスク、(E:)がCD-ROMドライブ、他の(C:)(F:)(G:)はハードディスクドライブです。

 仮に(C:)のハードディスクをクリックすると、そのハードディスクの中身が右側に表示されます。

 赤で囲んだアイコンがフォルダアイコンです。フォルダアイコンをクリック、またはダブルクリックするとその中を見ることが出来ます。

 赤で囲まれたアイコンがファイルアイコンです。

 上の図のWindowsフォルダの中にはパソコンが必要としている重要なファイルが入っています。中身のファイルを編集、消去するとパソコンが動かなくなりますので十分な知識のない方は触らないようにしてください。 Program Filesフォルダは主にアプリーケーションソフトが入ります。やはり、この中も触らないようにしてください。また、アプリケーションのインストールプログラムによっては、Program Filesフォルダに入れず、上の図の画面の中に新しいフォルダを作ってインストールするものもあります。よく分からないフォルダの中も触らないようにしてください。My Documentsフォルダはユーザー(使用者)のために用意されたフォルダです。ファイルを保存する場合はこのフォルダを指定してください。My Documentsが解りずらい場合は、フォルダ名を「私の書類」に変更してもかまいません。もし、DドライブがあるパソコンでしたらMy DocumentsをDドライブに移して使用した方が良いでしょう。

 重要なファイルは、ファイル名の拡張子でも判断できます。

拡張子

種類

消去したときの症状
.com
.exe
プログラムファイル システム用ならパソコンが動きません。それ以外の場合、アプリケーションソフト、パソコン機能の一部が使えなくなります。
.dll プログラムファイル プログラムの共用ライブラリ。小さなプログラムの集合体。メモリ上に読み込まれ、素早く処理を行うためのもの。起動できないか、機能が制限されるか、アプリケーションが動かないでしょう。
.bat バッチファイル autoexec.batはパソコン起動用です。Windows起動の命令が書かれているのでWindowsが起動しなくなります。
.dos
.sys
システムファイル MS-DOS、Windows(OS)が使用するファイル。起動しないか、途中で止まるか、機能が制限されるでしょう。
.drv システムファイル(ドライバ) 周辺機器等のデータのやり取りを助けてくれるプログラム。起動しないか、機能が制限されます。
.ini 初期設定ファイル 起動したときに前に使っていた状態に戻すための情報を記憶しているファイル。(ウィンドウの位置など)初期設定ファイルを作成したソフトにより内容が異なる。症状は消去したとき判明する。
.bin バイナリファイル 数値データファイルで通常のソフトでは読み書きできない。このバイナリファイルを使用しているプログラムによって症状は異なる。