南牧村の石垣文化
南牧村は平地のない村です。それゆえに、宅地造成、畑、道路擁壁、川の護岸など、すべて石垣を積み上げ生活基盤を作り上げてきました・
石の種類もその地域によって異なり、様々な彩で鮮やかだったと聞きます。しかし、今日でもその素晴らしさは健在で、日本の原風景そのものです。
調査をしてくれた三重大学の岡島賢治准教授は、地域資源・遺産として活用されることを、強く期待すると述べています。
皆さん、一度石垣巡りをしてみませんか。
三重大学岡島賢治准教授執筆
石垣信仰
 石垣は聖地として様々な信仰行儀に利用する。人の足がとどかないこと、汚れないことの理由で石垣を用いる。5月には2本の杭を打ち込み、その上へサン俵を乗せ、疱瘡(ほうそう)神様を祀る。赤青の幣を立て、白い紙の上には赤飯が供えてあった。
 馬頭尊、道祖神、庚申塔も石垣や大石垣を背にして建てられた。幼児は「ノノガンジ」と拝む。また、茶碗とか焼き物の類を割ると石垣の穴に納める。危険性からだけでなく、生活を助けてくれた道具への供養の意味で、汚れない石垣の穴に納めたものである。   〔南牧村史より〕
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平成25年・26年の調査結果をまとめた報告書です
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