農作業と庭の花々と、近くの山で採れる山菜などのリアルタイムでの報告です。

 2、000年3月30日 晴れ。一昨日の雷雨がうそのような穏やかさだ。おかげで家の回りの凍土も解けて、露地のボタンの下では福寿草の黄色い花。クロッカスの白、黄、赤の可憐な花たちがが見てくれと言わんばかりに咲きそろう。

 今年初の畠仕事は、20日ほど緑化した馬鈴薯の種植え。芋種をおいた畝間へ、少々の化学肥料と勝手から出る生ゴミをコンポで作った堆肥をたっぷりいれる。ウグイス菜の種もまく。

 31日 晴れ夕方は曇る。ネギ苗定植。葉ダイコン、インゲン、をまく。向いの畠の栗の木の並びに、イチジク、ザクロ、プルーンを各1本植えた。油菜の黄色の花がわずかな場所だが目を楽しませてくれる。

 4月6日 晴れて暖かい。クロッカスは50株ぐらい咲いたがもう終わる。かわってヒヤシンスが太くしっかりした芽を出しかけている。そばではスズランの群生があって、それぞれが可憐な花を品よく咲かせている。ここ幾日か鶯が裏の薮で鳴いて、いかにものどかな日和である。

 10日 晴れ後曇り。ヒヤシンスの赤、紫、白の花の香があたりにただよう。午後、ネギ苗、里芋、大和芋を定植。

 17日 晴れ、気温は低い。 畠のタラの芽が採れた。早速てんぷらに。山菜の王様というだけの価値はある。桜も岩つづじも今が満開。

 19日曇り。晴れ。 トマト等の予定地に、土壌消毒剤を散布して耕耘。

 25日 晴れ。山のタラの芽、ワラビは今が旬。たくさん採れた。

 5月3日 晴れ。ネギの自家苗と購入したのを定植。いずれも品種は下仁田ネギ。露地のボタンが赤、白、桃、黄の花の艶やかさを誇る。ただ美しいの一言。

 16日 晴れ。土壌のガス抜きをして、購入したトマト、ナス、スイカ、カボチャ、ピーマン、シシトウ、キュウリの苗を定植。トマトの苗に白いカビのようなものが付いているのが気になる。

 21日 久しぶりの晴れ間。野菜へダイセンで1度目の消毒。

 25日 晴れ。 昨日摘んだ茶の葉を、朝8時から午後3時までかけて製茶。生葉5キロ、仕上がりは1キロ。2日くらい遅かっような気がしないでもないが、味は手前味噌かもしれないが上等。庭ではサツキの花が真っ盛り。

 30日 晴れ。2度目の消毒。トマト等へ支柱を立てる。

 6月15日 晴れ。3度目の消毒。馬鈴薯には抑芽剤を入れる。

 20日 晴れ、むしし暑い。地這いキュウリ(トキワミドリ)をポットに20鉢立てる。

 29日 久しぶりの青空。 4度目の消毒。

 7月1日 晴れ、むし暑い。トマトの白いカビ状のはダニだと聞いて早速専用の薬剤を散布する。葉が細く4段目から実が付かない。

 3日 晴れ。昨年の春、枝を思いきって伐った梅に、実が19キロも成った。早速、梅酒を作る。ビワ(茂木ビワ)が大粒の実をたくさんつけたが、この辺りは北限かも?、酸っぱくて食べられない。

 トマト(桃太郎)の実がいくつも熟した。今年は早い。ミニトマトもできた。

 5日 晴れ、暑い。キュウリを馬鈴薯の跡地へ定植。畝幅1、5mートル、株間1、5メートル。科学肥料を植え穴え一掴みおいて間土をする。

 9日 晴れ。家の周りと、氏神様の境内を一日かけて除草。露地のオイランソウ。サシャクヤクが開花。

 10日 晴れ。馬鈴薯を掘る。無消毒の家より半月ほど遅く掘るので味には自信はあるが?。科学肥料が使われるまでは病気はなく、完全に茎が枯れてから掘ったので味は素晴らしかった。今はそれが出来ない。種芋がすでに病菌を持っているのかもしれない。

 16日 晴れ、梅雨明けのような好天気。ラッキョウを掘って、種は植えかえる。5月ころより掘って食べたので、収穫量はは少ない。生のまま味噌をつけたのは、御飯のおかずに最高。

 23日 晴れ。この夏一番の暑さとテレビが報じた。4月末から激しい雷雨が度々あった。男性的な陽気だったので野菜、果物は豊作だ。スイカ(大玉)は3本で15個は見える。

 8月3日 晴れ。キュリ(トキワミドリ)が8本採れた。昼夜の寒暖の差の大きいこの時期のが一番良い。東京の市場へ出荷したこともあるが、評判はとても良かった。

 10日 晴れ。キュウリが最盛。とても処理できない。近所や親戚に配るのが一仕事。ブロッコリーの種をまく。家と神社へ除草剤を散布。

  18日 晴れたが雲は多い。スイカは経験がないので、収穫の時期がわからない。地についているところが腐るのもあれば、蜂に穴をあけられたのもある。中には熟しすぎて、持っただけでひび割れるものもある。食べては旨いが採るのがむずかしくて厄介な代物である。

 20日 曇り。ハクサイの種を予定の半分、購入した土を使いポットにまく。

 28日 晴れ。ハクサイノ種の残りと聖護院ダイコンをポットにまく。もうキュウリは終った。

 9月4日晴れ、後曇り。 午後、ハクサイとダイコンを定植。夕方、水をやる。

 5日 朝方から雨。天気が悪いので、5時に起きてハクサイとブロッコリーを定植。終わるころには、よいあんばいに雨になった。

 6日 晴れ、雲は多い。。ハクサイ、ダイコンにコウロギ除けの薬剤をほどこす。露地のコスモス、シュウメイギクが秋を彩る。

 21日 晴れ。このところ雨が多いので、野菜をダイセンで消毒。ホウレンソウをまく。裏の栗(丹波栗)が落ちはじめた。15個ばかり拾う。

  夕方、犬と山道へ散歩に行きクルミをたくさん拾った。今年はなにもかも豊作だ。

 28日 晴れ。めっきり寒くなった。栗拾いが朝の日課だが、家から300メートルほど離れた向山の栗(利平)3本は、夜落ちたのは猪に食べられるので、昼間落ちたのを夕方拾いに行く。裏のは大あたりだ。

 10月10日 曇り、午後は晴れ。もう栗も一段落。自家用のほか、人にも随分あげた。

 24日 晴れ。 昨年植えたホダ木、くりたけが採れた。雨が多いので茸は当たりのようだ。山にもあるだろうが、猪や熊が怖い。

ハクサイ、ダイコンの出来は、天候に恵まれて素晴らしい。これを処理するのが今から心配になる。

 11月4日 晴れ。 山のナメコのホダ場をのぞく。ようやく芽が出てきた。家の周りの畠も耕す。

 8日 晴れ。ナメコの初採り。味噌汁が旨い。小さいのを、ダイコンおろしでからませたのは絶品。

 10日 曇り、冷える。ナメコの発生が素晴らしい。ホダ木を黄色く覆っている。デジタルカメラで撮影する。

 18日 晴れ、風が強い。木枯らし一番か?。ナメコがようよう終った。一日おきに250メートルの山道を通った。収量はすごかった。採るのと配るのがこれも一仕事だった。

 19日 晴れ。昨日、風が吹いたので、早起きで寺の境内にある銀杏の実を拾いに行く。足の踏み場がない。一時間ほどで重たいほど拾った。

 23日 晴れ。陽当たりの良い畠のハクサイ、ダイコン、ネギ、ブロッコリ以外はすべて取り入れた。蜂屋柿は鈴なりだが近年は暖冬のせいか干し柿がうまくできないので取らない。はげしい雷雨は多かったが、台風もなく、長雨もなく、トマト、インゲン以外は豊作だった。皮肉なもので、豊作すぎて一苦労。違えばちがったでまた一苦労。自然が相手の農業は難しい。ごく小規模の、家庭菜園の一年である。

 秋本番と言いたいところだが、紅葉でなく黄葉という感じがする。やがて木枯らしが吹けば長い冬篭りに入る。