ようこそ南牧の山へ     

 南牧村にはおもしろい山がいくつもあります。登山の世界では通称『西上州の山』として知られていますが、他の西上州の山とは少し色合いが異なります。(写真は大塩沢集落の美術館からのぞんだ鹿岳)

南牧の山のおもしろさ

1 標高1000メートル前後の岩山であること。岩山だけに、どれも独特の風貌をしています。また、標高がそれほどないために植生が豊かです。

2 どの山も集落を見おろすようにしてあること。「谷川に沿った道を歩く。角を曲がる。すると人家を背景にドーンと岩山がそびえている」これが南牧の山です。登山者はこの圧倒感をぜひ味わってください。

3 登るのがきつく、いかにも山歩きをしているという気分がすること。登山口から山頂まで一気に登るのが普通で、道も細く険しいです。木の根や大きな石をまたいで進むことも珍しくありません。

4 四季おりおりに楽しめること。春はツツジに新緑、夏は濃厚な緑、秋は紅葉、冬は枯れ山と、いつ行ってもおもむきがあります。雪はめったに降らない地域ですので、冬でも楽しめます。ただし、いったん降ると、日陰側ではなかなか融けませんのでご注意。

5 比較的手軽に楽しめること。登山口から2時間ほどで登れるのがほとんどですので(ただし、前述のように道は険しい)、10時頃までに登山口に着けば大丈夫です。また、そう高くありませんので、山特有の変わりやすい天気というものもありません。天気の悪い日に霧がまくということはあっても、いわゆるガスはありません。

 以上、日本百名山に名前を連ねる山のような雄大さ、神々しさはありませんが、それとは違った種類の山登りが楽しめます。 

登山上の注意点

 道が細く険しいことと、高山特有の気候の急変はない(気をつけるべきは夏の雷だけです。あとはふもとの天気と変わりません。常識で判断できます)ということから、できるだけ軽装備で行くこと。尾根伝いに歩くところでは、左右から小枝がせまっていますので、大きなリュックサックだと、特に歩きづらいです。足をしっかり作っておくことも大事です。砂地の急斜面や、尾根道の路肩では、しっかり足が踏ん張れないとずるずる落ちてしまいます。また、大きな石や木の根をまたぐこともよくあります。その意味で、山道に対してかなりの歩き慣れが必要です。体重の軽い子供か、中級以上の登山者に適した山といえるでしょう。 

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